性感染症を治すイトラコナゾールとうつ病の治療薬

イトラコナゾールは水虫や爪白癬、体部白癬やカンジダ症などの表在性皮膚真菌症、内臓真菌症などの治療に使われる薬です。
抗真菌薬に分類されるイトラコナゾールは、カビの仲間(真菌)を殺菌する働きにより、これらの病気を治すことが出来ます。
イトラコナゾールが有効な真菌は、白癬をはじめ、カンジダ、癜風菌、クリプトコックス、アスペルギルスなどです。
これらの真菌は足や体の表面だけでなく、体の深部の内臓にも感染することがあり、内臓真菌症や深在性真菌症と呼ばれます。
内臓真菌症は普通、免疫力が正常な状態である健康な人たちには起こらない病気で、抗がん剤などの免疫機能を抑制する薬を投与されている人やエイズ、糖尿病などにかかっていて免疫力の低下している人たちに起こることがある感染症となっています。
しかし、自分は大丈夫と思っていても、タバコをよく吸う人で肺気腫となってしまっている人の肺にアスペルギルス属菌が感染してしまうなどのケースもあります。
真菌症を予防するには廃屋や屋根裏などのホコリやカビの多い場所を避けるなどの方法がありますが、もしも真菌症が疑われるような症状がある場合は、早期発見して早期に治療を開始することが症状を重くしないためには大切なので肺の症状なら呼吸器科、皮膚なら皮膚科を受診しましょう。
さて、イトラコナゾールは比較的安全性が高い薬ですが、飲み合わせに注意が必要な薬があります。
例えば、うつ病の人に処方されることがあるロナセン錠(成分名はブロナンセリン)はイトラコナゾールとの併用が禁止されています。
また、うつ病の人など不眠症の傾向がある人に処方されることがあるハルシオン(トリアゾラム)も併用禁止薬です。
併用禁止薬を一緒に飲んでしまうと、副作用が出やすくなったりする悪影響がありますので、もしもうつ病の治療中などで薬を飲んでいる人が真菌症の治療を受けるなら、その旨を医師に相談することが必要です。